出店荒らし・事務所荒らし・倉庫荒らしの手口と防犯対策を解説!
被害を防ぐポイントとは?

事務所荒らし、出店荒らし、倉庫荒らしという言葉を耳にしたことはありますか?
最近では、店舗やオフィス、倉庫を狙った侵入窃盗が相次いでおり、「うちは大丈夫」と思っていた場所でも被害が発生しています。
この記事でわかること
- 出店荒らし・事務所荒らし・倉庫荒らしの違い
- 実際に使われる犯行の手口
- 被害にあわないための防犯対策のポイント
防犯のプロの視点から、すぐに役立つ情報をまとめています。
大切なお店やオフィス、資材を守るために、ぜひ最後までご覧ください。
出店荒らし・事務所荒らし・倉庫荒らしとは?
出店荒らし・事務所荒らし・倉庫荒らしとは、営業していない時間帯や無人のタイミングを狙って、建物に侵入し金品や備品などを盗み取る犯罪のことを指します。
いずれも「侵入窃盗」の一種で、人目がつきにくい場所や時間帯を狙ってくるケースが多いのが特徴です。
出店(でみせ)荒らしとは?

飲食店や小売店、美容室など、店舗を狙った侵入窃盗のことを「出店荒らし」と呼びます。
ガラスを割ったり、鍵のかかっていないドアから侵入して、レジ内の現金や金庫、商品・備品などを盗む手口が多く見られます。
- 狙われやすい:個人経営の店舗、防犯対策がされていない店
- 被害品:主にレジの現金、商品
事務所荒らしとは?

企業のオフィスや事務所を狙った侵入盗のことを「事務所荒らし」と呼びます。
夜間や休日など、無人になる時間帯に侵入されるケースが多く、金庫やパソコン、重要書類などが狙われます。
- 狙われやすい:テナント事務所、特定の時間帯(夜間や休日など)に人がいないこと、防犯カメラや照明がない場所
- 被害品:主に金庫内の現金、パソコン、重要書類
倉庫荒らしとは?

倉庫や資材置き場などを狙った侵入盗のことを「倉庫荒らし」と呼びます。
人目につきにくい立地や、夜間に従業員の出入りが少なく、照明があまりついていない状況を狙って侵入されるケースが多く見られます。
- 狙われやすい:人目につきにくい場所にある、従業員の出入りが少ない、明かりがついていることが少ない
- 被害品:主に資材や製品、電動工具など
実際に起きた荒らしの被害事例
定休日を狙った連続犯行 美容室7店舗で相次ぐ盗難被害
岐阜県中津川市と恵那市にある美容室7店舗が、相次いで荒らされる被害が発生しました。
店舗に置かれていた現金などが盗まれており、いずれも定休日や無人の時間帯を狙った犯行とみられています。
「うちは狙われない」と思っていた個人店舗でも、こうした被害はいつ起きても不思議ではありません。
店舗経営者にとっては、防犯対策の重要性を改めて考えさせられる事例です。
九州から関東まで11都県で事務所荒らし
九州から関東地方にかけて、11都県で事務所荒らしなど40件の侵入盗被害(被害総額 約380万円)が確認されました。
犯行を重ねていた男は、盗んだ車や自転車を使いながら各地を「行脚」するように移動し、無人となる時間帯の事務所に侵入していたとのことです。
こうした事例からも、防犯カメラや警報機などの設備に頼らない無防備な事務所が、犯罪者にとって格好のターゲットとなっていることがわかります。
出典:読売新聞 九州から関東まで11都県で事務所荒らし、容疑で送検の男「窃盗しながら生きていくつもりだった」倉庫内の電動工具が盗難被害に
新潟県村上市で、窃盗目的により市内の作業場に侵入し、電動工具2点(時価合計約37万円相当)を盗んだとして、地元の男性が窃盗容疑で逮捕されました
作業場には人目がなく、工具などの高価な物品が保管されていたことから、犯人にとって侵入しやすく狙いやすい状況だったと考えられます。
倉庫や作業場では、「人目につきにくい」「夜間は無人になる」「高額機器が保管されている」といった条件が重なりやすく、荒らしの標的となるリスクが高くなります。
出典:にいがた経済新聞 窃盗目的で作業場に侵入 新潟県村上市の男、容疑認める荒らしはどうやって侵入してくる?主な手口を解説
侵入窃盗犯は、建物の構造や時間帯を見極めながら、短時間で侵入できる場所を狙って犯行に及びます。
以下は、実際に多く見られる荒らしの主な侵入手口です。
主な侵入方法

正面出入口からの侵入
店舗のシャッターやガラス扉を破壊し、錠前を壊して侵入する手口です。
見通しの良い場所でも、深夜で人通りがない時間帯を狙われることがあります。

通用口からの侵入
裏口や従業員専用の出入口の扉や錠を壊したり、ガラスを割って侵入するケースです。
正面よりも死角になりやすく、警戒が薄くなるため狙われがちです。

窓からの侵入
窓ガラスを割ったり、面格子を破壊して侵入する手口です。
とくに無施錠の窓からの侵入は非常に多く、ちょっとした油断が被害につながります。
【注意】こんな環境が荒らしに狙われやすい!
荒らしの犯人は、人に見つかりにくく、侵入しやすい建物や場所を狙って行動します。
次のような環境にある店舗や事務所、倉庫は、とくに注意が必要です。
- 幹線道路やその裏通りに面している
- 日中は人通りがあっても、夜になると周囲が静かになり、犯行に及びやすくなります。
- ビルの出入口が常時開放されている(とくにテナントビル)
- 誰でも自由に出入りできる構造は、犯人にとって都合の良い侵入口となります。
- 建物や隣接ビルが工事中で足場が組まれている
- 足場を利用して上層階の窓やベランダから侵入されるリスクが高まります。
- 夜間や休日に無人となるビル
- 長時間無人になる場所は、犯行の発見が遅れやすく、狙われる傾向があります。
- 隣の建物との間隔が狭い・外階段が近接している
- 建物のすき間や外階段は、外部から近づきやすく、侵入の経路として使われる可能性があります。
- 近くに公園・駐車場・空き地などがある
- 周囲の目が届きにくく、犯人が待機したり、逃走したりしやすい環境です。
このような条件にひとつでも当てはまる場合は、防犯対策を見直すタイミングかもしれません。
大切なお店や事務所、倉庫を守るために、できることから始めてみましょう。
犯行はたったの5分!短時間でも油断できません
事務所荒らし・出店荒しなどの侵入盗の犯行にかかる時間はおおよそ5分と言われています。
これは衝動的な犯行というよりも、あらかじめターゲットを決め、下見を繰り返したうえで計画的に行われているケースが多いことを意味しています。
そのため、「ちょっとの時間なら大丈夫」と油断していると、あっという間に被害にあってしまう可能性があります。
犯人はいつ狙ってくる?荒らしが起きやすい時間帯とは
侵入盗の多くは、人の少ない夜間を狙って行われる傾向があります。
暗くて見えにくい時間帯や、人通りが少なくなる時間を犯人は選びます。
- 閉店から開店までの間
- 深夜1時〜明け方など、人がほとんど通らない時間帯
- 冬場(暗くなる時間が早いため)
夏は日が長く明るいため、防犯意識が働きやすい一方で、冬場は暗くなる時間が早く、犯行が目立ちにくくなるため、とくに注意が必要です。
荒らしを防ぐためにやるべき防犯対策3選
侵入窃盗による被害を防ぐためには、「侵入させない」「気づかせる」「証拠を残す」の3つの視点が重要です。
ここでは、とくに効果的な防犯対策を3つご紹介します。
防犯フィルムで物理的侵入を防ぐ

窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスを割って侵入する犯行を防ぎやすくなります。
中でも「CPマーク」がついた防犯フィルムは、防犯性能が公的に認められた製品で、より高い安心感があります。
防犯フィルムのメリット
- 侵入にかかる時間を長引かせる
- 透明で見た目に違和感がない
- 紫外線カットやガラス飛散防止の効果も
防犯フィルムは、「割って入らせない」ための最前線の防御手段です。
とくに窓からの侵入が多い店舗や事務所では、早めの導入をおすすめします。
センサーライトで不審者を威嚇する

センサーライトは、人が近づくと自動でパッと明かりがつく仕組みになっています。
暗い場所で突然ライトが点くと、不審者はびっくりして、「見られているかもしれない」と感じるため、侵入をためらわせる効果が期待できます。
センサーライトのメリット
- 不審者に気づかれたと思わせることができる
- 暗い場所を明るくして安心感が生まれる
- 後からでも設置しやすい
また、センサーライトと防犯カメラを一緒に使うことで、「見られている」「録画されている」という意識がより強くなります。
その結果、犯人が狙うのをあきらめる可能性も高くなり、より安心につながります。
防犯カメラで被害を未然に防ぐ

事務所荒らしや出店荒らしを防ぐには、狙われやすい場所や時間帯を把握して対策することが大切です。
最近は、AI機能付きの防犯カメラもあり、人の侵入を検知してスマートフォンに通知してくれるタイプも登場しています。
離れた場所にいても異常にすぐ気づけるため、早期対応につながります。
また、防犯カメラの存在自体が「見られている」「録画されている」と思わせ、犯行をあきらめさせる効果もあります。
防犯カメラのメリット
- 不審者に「見られている」と思わせて侵入をためらわせる
- 証拠映像が残るので万が一の確認に役立つ
- 暗い場所でも映せる機能付きのカメラもある
防犯カメラは、荒らしを防ぐための基本であり、もっとも効果的な対策のひとつです。
センサーライトや防犯フィルムとあわせて導入することで、さらに高い防犯効果が得られます。
防犯カメラでここまでできる!荒らし対策におすすめ機能
防犯カメラは、事務所荒らしや出店荒らし、倉庫荒らしの対策としてとても効果的です。
最近では、映像を録画するだけでなく、スマートフォンと連動したり、不審者の侵入を検知して通知してくれる機能など、より進化した製品が増えています。
ここでは、荒らし対策としてとくに役立つおすすめの機能をご紹介します。
スマホ・パソコンから現地の映像が見られる「遠隔監視機能」

防犯カメラの遠隔監視機能を使えば、離れた場所からでもスマホやパソコンでリアルタイムの映像を確認できます。
現場にいなくても、いつでも様子をチェックできるので安心です。
こんな方におすすめ
- 出張や外出が多く、事務所や店舗の様子を確認したい方
- 夜間や休日に無人になる拠点を見守りたい方
- 急な異常にもすぐ対応したい方
- 複数店舗や倉庫を一括で管理したい方
「その場にいなくても見守れる安心感」が、遠隔監視機能の最大のメリットです。
夜間や休日の防犯強化にもつながります。
侵入者をスマホへ通知する「AI人検知システム」

AI人検知システムは、防犯カメラに搭載されたAIが侵入者を検知し、画像付きでスマートフォンに通知してくれるシステムです。
リアルタイムで「侵入があったこと」を知ることができ、その場にいなくてもすぐに対応できるのが大きな特徴です。
こんな方におすすめ
- 無人の時間帯に侵入者がいないか心配な方
- 外出先でも、現場に侵入があったことをすぐに知りたい方
- 常に映像をチェックできないため、通知で把握したい方
- 倉庫や資材置き場などへの出入りを確認したい方
いち早く気づけるので、大きなトラブルになる前に対処できます。
現地調査・お見積り無料!
夜間の侵入対策に!防犯のプロが選ぶおすすめカメラ
暗くてもしっかりカラーで記録「AIスターライトカメラ」

「AIスターライトカメラ」は、暗い場所でもカラーで撮影できる防犯カメラです。
通常の赤外線カメラでは白黒映像ですが、このカメラなら、夜間でも犯人の服や車の色などがはっきり映ります。
トリニティーのAIスターライトカメラは、暗所でも映像が見やすくなるAI補正機能付き。
人の目では見えにくい夜間の様子もしっかり映し出すため、万が一の事件や事故が起きた際にも、状況の確認や犯人特定に役立ちます。
一緒に使うとさらに安心!おすすめオプション
現地調査・お見積り無料!
初期費用0円で始める!事務所・店舗・倉庫の防犯対策

防犯対策は気になるけれど、費用がネックになっていませんか?
トリニティーの防犯カメラレンタルなら、初期費用0円・月々定額料金でスタート可能です。
トリニティーの防犯カメラレンタルが選ばれる理由
- 初期費用0円で導入可能:カメラ・レコーダー・設置工事すべてコミコミ
- 保守・サポートも月額に含まれています:故障時の出張修理やHDD交換も無料対応!
- 定額制で安心:突然の出費がなく、経費計画も立てやすい
\ こんな方におすすめです /
- はじめて防犯カメラを導入される方
- 店舗や事務所の夜間・休日の防犯が気になる方
- 資材置き場・倉庫などの無人時間帯の監視を強化したい方
- できるだけ費用をかけずにセキュリティ対策を始めたい方
現地調査・ご提案・お見積もりはすべて無料です。
「防犯カメラを設置したいけど、何から始めればいいかわからない…」という方も、どうぞお気軽にご連絡ください。
現地調査・お見積り無料!
まとめ 防犯対策はプロに相談するのがいちばん安心です

防犯カメラとAIを活用すれば、荒らし対策はもっと安心になります。
出店荒らしや事務所荒らし、倉庫荒らしの被害は、事前の備えで防ぐことができます。
とくに夜間や休日など無人になる時間帯には、防犯カメラやセンサーライト、AI人検知システムなどの活用が効果的です。
「何から始めればいいかわからない…」という方も、まずは専門家に相談することから始めてみてください。
トリニティーでは、現地調査・お見積もりをすべて無料で対応しています。お気軽にご相談ください。