ハイエースの盗難防止におすすめの対策を解説!
盗難率や盗まれやすい理由も紹介

ハイエースは、仕事にも日常の移動にも使える便利な一台です。
身近な車両というイメージがある一方で、海外でも高い人気を誇るため、盗難犯に狙われやすいという特徴もあります。
そのため、何の盗難対策も講じていないと、「気がついたら駐車場から消えていた」といった事態に陥る可能性もあるのです。
そこでこの記事では、ハイエースの盗難手口や実際の被害事例を紹介したうえで、盗難防止に役立つ具体的な対策を徹底解説します。
この記事がおすすめな人
- ハイエースに乗っている
- 購入を検討している
- なぜ盗難されるか知りたい
大切なハイエースを守るため、まずはこの記事を読んで対策の第一歩を踏み出しましょう。
なお、盗難対策として防犯カメラの設置を検討されている方は、用途やご予算に合わせてご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ハイエースの盗難対策が必要な理由
ハイエースの盗難件数や背景を知ることで、対策の重要性が見えてきます。
ここでは、以下の項目を解説するので、対策の必要性を理解しましょう。
ここでわかること
- 盗難率が高い
- 盗難しやすい
- 海外で人気
盗難率が高い
ハイエースは、ランドクルーザーやプリウスと比較すると盗難台数は少ないものの、盗難率が高い車両といえます
実際の盗難台数は下表のとおりです。
出典:警視庁「令和7年3月自動車盗難等の発生状況等について」
メーカー名 車種名 令和5年盗難台数 令和6年盗難台数 トヨタ ランドクルーザー 643 1064 トヨタ プリウス 428 539 トヨタ アルファード 700 488 トヨタ レクサスLX 261 230 トヨタ ハイエース 187 170 トヨタ レクサスRX 88 165 ダイハツ ハイゼット 107 103 トヨタ クラウン 81 101 スズキ キャリイ 115 96 レクサス LS 71 76
令和5年、6年の盗難台数は減少しているものの、国内では盗難されやすい車種なのは間違いありません。
また、販売台数に目を向けると2023年は11,102台、2024年は7,087台です。(参考:日本自動車販売協会連合会)
新車ばかりが狙われるわけではありませんが、2%程度のハイエースが盗難されているのがわかります。
盗難しやすい

ハイエースは、盗難しやすい車両として認識されています。
盗難されやすい理由は以下のとおりです。
- 商用、業務用としての需要が高い
- 盗難対策がされていない
- ハッキングツールの性能が高くなっている
ハイエースの盗難意識が低い理由は、商用・業務用として普段から使用されている点です。
盗難されやすい車両であることを意識するだけでも、被害を防げる可能性は高くなります。
海外で人気
ハイエースは海外でも人気があるため、盗難対策には力を入れる必要があります。
人気の理由は以下のとおりです。
- 使い勝手のよい車種であること
- トヨタのブランドイメージが高いこと
実際に盗難被害に遭っている車種を見ると、上位のほとんどをトヨタ車が占めています。
国内では一般的な車種でも、海外では人気が高いことを覚えておきましょう。
ハイエースの盗難手口
ハイエースは窃盗グループにとって「盗みやすく、売りやすい」車とされており、その手口も年々巧妙になっています。
ここでは、代表的な盗難方法を紹介します。
主な盗難手口
- 窓ガラスを割って侵入
- リレーアタック
- CANインベーダー
- ゲームボーイ型ツール
窓ガラスを割って侵入

物理的に窓を割って車内に侵入する手口があります。
窓を割って入る場合、工具さえあれば簡単に侵入できるため、選択されやすい手口です。
たとえば、サイドガラスや三角窓は、比較的補強が甘く、割られやすい傾向にあります。
防犯用アラームを設置していない場合は、発見も遅れてしまうでしょう。
窓の補強やアラームを設置して、侵入を防ぐ必要があります。
リレーアタック

リレーアタックは、スマートキーの電波を悪用して車を簡単に盗む手口です。
スマートキーは持ち歩くだけでドアの解錠やエンジン始動ができる便利な仕組みです。
ただし、逆手に取られると、鍵を壊さずに短時間で盗まれてしまいます。
リレーアタックの流れ
1. 犯人Aが家の近くでスマートキーの電波を中継機でキャッチ
2. 犯人Bが車のそばで受け取った電波を再送信
3. 車は「鍵が近くにある」と誤認してロック解除・エンジン始動
このような流れで行われるため、鍵を壊さないため音も出ず、気づきにくい特徴があります。
スマートキー車はリレーアタックの対象になりやすいため、電波遮断ポーチや金属ケースの活用など、日常的な対策が重要です。
CANインベーダー
CANインベーダーは、車の電子制御信号に直接アクセスしてロック解除やエンジン始動を行う高度な盗難手口です。
スマートキーに頼らず、車の配線に外部機器をつなぐことで、あたかも正規の操作のように見せかけて盗むため、発見されにくいのが特徴です。
物理的な対策だけでは防ぎにくい手口のため、駐車場所の見直しや外部監視カメラの導入など、複数の防犯対策を組み合わせる必要があります。
参考:高級車、数分で盗む新手口「CANインベーダー」使用ゲームボーイ型ツール
「ゲームボーイ型ツール」は、スマートキーの信号を再現して車を乗っ取る違法な機器で、国内でも被害が増えています。
見た目は携帯ゲーム機のようですが、中身は高度な電子機器です。
スマートキーの情報を読み取り、本物のキーのように車を操作できてしまいます。
ゲーム型ツールは海外の密輸ルートから流入しており、ハイエースだけでなく高級車全般を狙った窃盗で使われています。
純正セキュリティでは防げないため、見張る・記録する・物理的に止めるの組み合わせが必要です。
ハイエースの盗難事例

ハイエースはその需要の高さから、窃盗グループにとって格好の標的となっています。
実際に報道された事件をもとに、代表的な盗難事例をいくつかご紹介します。
紹介する盗難事例
- 110台超の大量窃盗
- ハイエースを含む車両555件を窃盗
- 男二人組でハイエースを窃盗
110台超の大量窃盗
北関東を中心に、大規模な盗難事件が発生した事例を紹介します。
犯人はスリランカ人の窃盗グループで、組織的に役割分担しながら、1年半にわたって窃盗を繰り返していました。
事件の詳細は以下のとおりです。
事件の詳細
犯行エリア | 茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉など |
---|---|
被害台数 | ハイエースやエルフなど110台以上 |
被害総額 | 約1億円相当 |
グループ構成 | 4人(下見・実行・見張り・解体の役割分担) |
手口 |
|
関東を中心に、複数人で役割を決め、ハイエースやエルフなどの窃盗を行っていました。
調査を行い、特殊機器も使った犯行であるため、物理的にもシステム的にも盗難対策が必要なことがわかります。
ハイエースを含む車両555件を窃盗
ハイエースをはじめとした車両を狙い、8年にわたって窃盗を繰り返していた大規模な事件が明らかになりました。
千葉県警の捜査によって、被告らが全国で数百件もの車両盗難に関与していたことが判明。特に人気の高いハイエースが主な標的となっていました。
事件の詳細
被害件数 | 555件(うち車両343台) |
---|---|
被害総額 | 約4億9,000万円 |
主犯格 | 無職(43歳)ら複数人 |
犯行期間 | 平成27年(2015年)~令和5年(2023年) |
犯行動機 | 「生活費や遊ぶ金が欲しかった」と供述 |
特徴 | トヨタ・ハイエースなど人気車種を重点的に狙う |
捜査手法 | 全国で初めてGPS捜査に裁判所令状を取得して追跡 |
長期間にわたる組織的犯行であっても、的確な捜査によって摘発される例がある一方、防犯対策を怠ることはリスクにつながります。
男二人組でハイエースを窃盗
栃木・茨城エリアで、ハイエースなどを狙った自動車窃盗を繰り返していたとされる男2人が逮捕されました。
警視庁の捜査によって、2人が昨年夏から80件以上の盗難や車上荒らしに関与していた疑いがあります。
事件の詳細
容疑者 | 43歳・無職/24歳・職業不詳 |
---|---|
主なターゲット | ハイエース、プリウス |
被害エリア | 茨城県・栃木県を中心に活動 |
被害件数 | およそ80件、総額約2,500万円 |
犯行の一例 | 1月15日未明、宇都宮市と筑西市の駐車場でそれぞれ1台ずつ盗難 |
その後の流れ | 盗んだ車は茨城県内のヤードに持ち込み、解体や輸出に回していたとみられる |
盗難車両はヤードを経由して流通させられるため、盗難に気づいてもすぐに足取りがつかめないケースが多いです。
盗難を未然に防ぐ対策と、盗難後の対処、どちらにも備える必要があります。
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ハイエースの盗難防止対策
ハイエースの盗難は、手口が巧妙化し、いつ誰が被害に遭ってもおかしくない状況です。
ここでは、実際に効果が期待できる防止策をいくつかご紹介します。
複数の対策を組み合わせて実施することが、被害防止につながります。
盗難防止対策5選
- 物理的にハイエースを動けないようにする
- 盗難防止システムを活用する
- 仕事用ならキャラバンの購入を検討する
- 隠しスイッチを導入する
- セキュリティ性能が高い駐車場に止める
物理的にハイエースを動けないようにする

盗難対策の基本は、物理的に車を動かせない状態にすることです。
手間をかけさせることで、窃盗犯に「時間がかかる」「目立つ」と思わせ、犯行を諦めさせる効果があります。
実際の盗難では数分以内での犯行が多く、「一目で盗みにくそう」と思わせることが抑止につながります。
- ハンドルロック:目立ちやすく、解除にも時間がかかる
- タイヤロック:車輪そのものを固定して移動不能にする
- 車止めポール(個人駐車場向け):駐車スペースに物理障壁を設ける
- ギアロック(AT車用):パーキングからギアを抜けなくする
機器を使わずに始められる防犯対策は、盗難を防ぐための最初の一歩としておすすめです。
盗難防止システムを活用する

盗難被害を未然に防ぐには、電子的なセキュリティシステムの導入が効果的です。
近年の窃盗犯はリレーアタックやCANインベーダーなど、車のシステムを悪用する高度な手口を使うため、電子的な対策が不可欠になっています。
- カーアラーム:不審な振動や衝撃に反応して警報を鳴らす
- イモビライザー(純正・社外):登録キー以外ではエンジンがかからない仕組み
- ドライブレコーダー+駐車監視機能:抑止効果と記録の両方を実現
- スマートキーの電波遮断ケース:リレーアタック対策に必須
防犯グッズとあわせて電子セキュリティも活用することで、盗難対策を強化できます。
仕事用ならキャラバンの購入を検討する

仕事でハイエースを使っている方は、盗難リスクの少ない日産・キャラバンを選ぶという選択肢もあります。
ハイエースは人気が高いため窃盗犯に狙われやすく、実際の盗難件数も上位常連です。
一方で、キャラバンは性能が近いにもかかわらず、盗難件数は比較的少なくなっています。
- サイズ・積載力ともにハイエースに匹敵
- 盗難件数はハイエースよりも大幅に少ない
- ビジネスユースに必要な装備も充実
- 中古車市場でもハイエースより狙われにくい傾向
防犯意識を優先するなら、最初から盗まれにくい車種を選ぶのも賢い選択です。
隠しスイッチを導入する

ハイエースの盗難対策には、隠しスイッチを導入するのもおすすめです。
隠しスイッチは、表から見えない場所にスイッチを設置し、押してからでないと車両のエンジンがかかりません。
CANインベーダーやゲームボーイ型ツールなど、最新の盗難手口にも対応可能です。
電子機器ツールの対策をしていないときは、導入を検討してみてください。
セキュリティ性能が高い駐車場に止める

高セキュリティの駐車場にとめるのも盗難対策になります。
たとえば、以下のような駐車場は防犯効果が高いです。
- 機械式駐車場:個別の車室があり、外部からのアクセスが困難
- 屋内駐車場:外部から見えにくいため、セキュリティ性が高い
- ロックレス駐車場:高性能な防犯カメラで監視し、不正行為を抑止できる
よりセキュリティ性能の高い駐車場への移動も検討しましょう。
自宅の駐車場でセキュリティを高めたい場合は、防犯カメラの設置もおすすめです。
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ハイエースの盗難防止を最強にするためのポイント
どれだけ盗難対策をしていても、ハイエースが盗まれてしまう可能性はあります。
万が一盗難されてしまったときにも対応できるようにしておきましょう。
ハイエース盗難対策のポイント
- 盗難保険に加入する
- GPSを設置する
- 防犯カメラを設置する
盗難保険に加入する

万が一に備えて、盗難保険に加入しておくと、被害時の金銭的な負担を減らせます。
どれだけ対策をしていても、100%盗難を防ぐことは難しいのが現実です。
保険に入っておけば、愛車が盗まれた場合でも、一定の補償を受けられます。
補償額や免責条件は契約内容によって異なりますが、ハイエースのように盗難リスクが高い車にはおすすめです。
GPSを設置する

ハイエースにGPSを取り付けておけば、万が一盗まれた場合でも追跡できます。
盗難されたハイエースは、人目につかない場所に一定期間保管されたあと、解体されて海外に密輸されるケースも多いです。
そのため、GPSで早期発見できれば、犯人を特定できる可能性があります。
犯人も盗難のプロであるため、GPSの設置場所は、犯人に見つかりにくい場所を選ぶことが重要です。
万が一盗難されたときのためにGPSの設置も検討しましょう。
防犯カメラを設置する

ハイエースの盗難対策には、防犯カメラを設置するのもおすすめです。
防犯カメラが盗難対策に役立つ理由は次のとおりです。
- 威嚇性能のあるカメラを設置すれば、盗難を防げる
- AI人検知システムを活用すれば、スマホに通知がきて対処できる
- 万が一盗難された場合も証拠になり、犯人を特定しやすい
防犯カメラは、ハイエースの盗難防止に幅広く役立つため、導入は必要不可欠といえます。
また、個人宅の駐車場に防犯カメラを設置する場合、車両だけでなく家全体の防犯対策も可能です。
防犯カメラの導入を検討する場合は、ぜひお気軽に防犯カメラセンターを運営する弊社株式会社トリニティーにご相談ください。
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よくある質問
最後によくある質問を紹介します。
ハイエースが盗難されやすい場所はどこですか?
自動車盗難の都道府県別認知件数を見ると、認知件数の上位5県(愛知県、埼玉県、千葉県、茨城県、神奈川県)で全体の 56.8 パーセントを占めています。
地域で見ると北関東圏での被害が多いため要注意です。
ハイエースの盗難に掛かる時間はどれくらいですか?
ハイエースの盗難にかかるまでの時間は10〜15分程度が目安です。
盗難に掛かる時間は、窃盗団の編成や対策の程度にもよります。
ハイエースの盗難防止におすすめはありますか?
ハンドルロックや隠しスイッチ、GPSの設置といった複数の対策を組み合わせるのが効果的です。
目立つ物理的対策と見えない対策を併用することで、盗みにくさを高められます。自宅の駐車場であれば、防犯カメラの設置やセンサーライトの活用も効果的です。
まとめ ハイエースの盗難対策には防犯カメラがあると安心

ハイエースは実用性の高さから国内外で人気があり、その分盗難被害も多発しています。
物理的なロックや隠しスイッチ、GPSなどの対策も重要ですが、決定的な証拠を残し、抑止力にもなるのが「防犯カメラ」です。
トリニティーでは、駐車場やガレージへの設置に最適な防犯カメラをご用意しています。
導入すれば、犯人への威嚇、万一の盗難後にも証拠を残せるなどあらゆる状況への対応が可能です。
弊社では、導入費用や工事費用が気になる方に向けて、初期費用0円、月額料金のみで利用できる「レンタルプラン」もご用意しております。
ハイエースを守るために、ぜひ防犯カメラの設置をご検討ください。