「置き配を投げられた！」
許せない投げ配トラブルの原因・補償・防止策

投げ配は、その場で気づけるとは限りません。
多くの場合は、荷物を受け取ったあとに「おかしいな」と感じて発覚します。

よくあるサインとしては、次のようなものがあります。

• 外箱が大きく破損している
• 開封すると中身がぐちゃぐちゃになっている
• 荷物が斜めに置かれ、不自然な状態になっている

こうした状態が見られた場合、投げ配による被害を受けている可能性があります。
気づいたときは、そのままにせず、状況を写真や動画で記録しておくことが大切です。

ネット通販の需要は増え続けていますが、配達員の数は追いついていません。
その結果、

• 1人あたりの配達件数が増える
• 休憩を取る余裕がなくなる
• 時間に追われやすくなる

といった状況が生まれ、荷物を乱暴に扱ってしまうケースがあります。

「再配達を減らすために時間指定を守る」「一件でも多く配達する」など、現場には強いプレッシャーがあります。

• 1日に数十〜百件以上を配達する必要がある
• 効率を最優先せざるを得ない
• 置き配を投げるなど丁寧さを欠く行為につながる

こうした状況が積み重なり、配達員にとっては安全よりもスピードを優先せざるを得ない環境になってしまうのです。

多くの配達員は真面目に働いていますが、十分な研修や指導を受けていない人もいます。

• 置き配のルールを知らない
• 利用者への配慮が徹底されていない

このような場合、投げ配のようなトラブルが起きやすくなります。

最近は、宅配業務を委託ドライバーが担うケースも増えています。

• 短期契約・出来高制で働くことが多い
• 配達件数が収入に直結する

急ぐあまり荷物を投げ入れたり、無理に置いてしまう「投げ配」につながるケースも少なくありません。

もちろん、すべての委託ドライバーに当てはまるわけではありませんが、働き方の構造上、こうした問題が起きやすい環境だといえます。

配達員に「どこに置いてほしいか」を具体的に伝えるだけで、投げ配を防ぎやすくなります。

• 玄関前だけでなく、「ドア横の棚の上」「車庫の奥」など具体的に指示する
• 荷物を投げ込まれにくく、雨や人目も避けやすい
• 配達アプリや備考欄に一言書くだけでも効果的

置き場所を明確にしておくことで、荷物を乱暴に扱われるリスクを減らせます。

投げ配を確実に防ぐには、証拠を残せる環境づくりも欠かせません。

防犯カメラは、抑止力と記録の両方に役立ちます。

• 「カメラがある」と意識させるだけで抑止効果がある
• 万一トラブルが起きても、映像が証拠になる
• スマホ連携の遠隔監視機能があれば、外出先でも確認できる

防犯カメラを設置しておけば、置き配を利用するときの不安を大きく減らせます。

投げ配を防ぐ方法として、宅配ボックスの設置も効果的です。

配達員が荷物を入れるだけで済むため、置き配トラブルを避けやすくなります。

• 荷物を投げられたり雨ざらしにされたりする心配がない
• 施錠タイプなら盗難対策にもなる
• 戸建て・マンションどちらでも導入しやすい製品がある

宅配ボックスを使えば、配達員にとっても利用者にとっても安心できる置き配環境をつくれます。

便利な置き配ですが、高額商品や壊れやすい荷物は対面受け取りがおすすめです。

直接受け取ることで、投げ配や盗難といったリスクを回避できます。

• 精密機器やブランド品などは置き配に向かない
• 配達員と対面で確認できるので安心感がある
• 補償手続きのトラブルを未然に防ぎやすい

商品によって置き配と対面受け取りを分けて使えば、安心と便利さを両立できます。

「賃貸だから対策が難しいのでは？」と思う方も多いかもしれません。
ですが、賃貸住宅でもすぐに取り入れられる方法はいくつかあります。

• 置き場所を指定する
• 簡易タイプの宅配ボックスを使う
• 高額商品は置き配を避ける
• 管理会社やオーナーに相談する

ちょっとした工夫を重ねるだけで、賃貸住宅でも投げ配や置き配トラブルをしっかり防ぐことができます。