赤外線防犯カメラについて
赤外線照射機能付き防犯カメラについて
人通りの少ない小道、夜間無人となる店舗、夜の駐車場、etc…暗闇では、暴漢や泥棒など、明るい場所よりも犯罪が発生するリスクが高まります。
防犯カメラセンターでも、町内会主導による防犯カメラ設置、小売店舗の店内および店裏への防犯カメラ設置、駐車場への防犯カメラ設置など、夜間の防犯対策のための赤外線防犯カメラ設置に多く携わらせていただいてまいりました。
このページでは、夜間の防犯対策に暗視機能付き防犯カメラの活用を検討されている方々へ向けた、夜間撮影に対応した防犯カメラの選び方、また、夜間の防犯に効果的な機能のついた防犯カメラについてご紹介します。
防犯カメラの暗視機能
暗視機能とは、十分な光源がない環境でも鮮明な映像を撮影するための機能です。防犯カメラの暗視機能には「微光監視型」「赤外線暗視型」と、大きく分けて2種類あります。それぞれの特徴をご説明します。
微光監視型の防犯カメラとは
微光監視型の防犯カメラは、イメージセンサーやレンズの性能が高く、わずかな光(豆電球より少し明るい程度でOK)があれば薄暗くてもカラーで撮影することができるカメラです。
次に紹介する赤外線暗視型のカメラよりも高コストかつ必要な電力が大きいため(性能にもよります)、2019年現在では、夜間撮影用のカメラとしては赤外線暗視型のカメラの方が主流です。
赤外線暗視型の防犯カメラとは
赤外線暗視型の防犯カメラは、カメラ自体から赤外線の光線を照射し、まったく明かりのない真っ暗な環境でも撮影ができるカメラです。
既に述べましたが、コスト面や商品のラインナップから、暗視機能の付いている防犯カメラといえば、微光監視型防犯カメラではなく赤外線暗視型の防犯カメラが主流になっています。
実際の赤外線照射時の防犯カメラ映像の比較
下が昼間に普通に撮った防犯カメラの映像です。弊社の200万画素のスタンダードな防犯カメラの映像です。
そして下の映像が夜間の赤外線を照射して撮影している映像です。
このように、夜間でも道路の白線やコンクリートのテクスチャーが、しっかりと撮影できているのがわかるでしょうか。
赤外線が出ていないと、スマホでよる撮影するときのような真っ暗な画像になります。
赤外線防犯カメラと高感度防犯カメラのメリット・デメリット
屋外で夜間の映像を撮影しようと思うと、「赤外線カメラ」か「高感度カメラ」のどちらかを選ぶ必要があります。
ここではそのメリットとデメリットを比較し、どちらが良いかを考察しています。
赤外線防犯カメラのメリット
- 完全な暗闇でも撮影できる
- カメラがオールインワンタイプで屋外でも設置しやすい
赤外線防犯カメラのデメリット
- 映像の端が中心部より暗くなる
- 赤外線照射距離が決められている(20-30m程度)
高感度防犯カメラのメリット
- 光さえあれば画角全体が明るく撮影できる
高感度防犯カメラのデメリット
- 完全な暗闇では撮影できない
- 屋外設置の場合、ハウジングやレンズを別途購入する必要がある
上記の内容を加味すると、高感度カメラのメリットが弱く、やはり価格的にも安い赤外線カメラのほうが主流だと理解できると思います。
カラー撮影も出来るようになった赤外線暗視型の防犯カメラ
従来、赤外線暗視型のカメラでは白黒撮影しかできなかったのですが、新型のCCD(映像素子)が開発されたことにより、カラー映像を撮影できる赤外線暗視型カメラもラインナップされるようになりました。
これまで物体に反射した赤外線から読み取れる情報は光の濃淡、物体の形と温度のみだったのですが、この新型のCCD(映像素子)ではさらに分解して物体の色を読み取れるのです。
赤外線暗視型カメラは、光源がまったくない環境でも映像が撮影できるという点でこれまでも需要が高かったのですが、カラー撮影ができるようになり、より一層期待されるようになりました。
例えば、車が絡んだ事件、事故、イタズラについて、今までは白黒映像のため、車の形から種類を調べ、メーカーを搾り出し、そこから取り扱っている色を抽出し…と、選択肢を徐々に絞っていかなくてはなりませんでした。
それが、はじめから色がわかるのならば早々に車を特定することができるため、証拠映像としての活用の幅が広がります。
赤外線照射距離の注意点
赤外線暗視型の防犯カメラを設置する際に気をつけなければいけないのは、撮影距離です。
一般的な赤外線照射範囲は15m程度、屋外用でも30m程度です。
赤外線が届かなければ撮影できないため、実際に撮影できる範囲は最大照射範囲の半分程度と考えて、防犯カメラの設置場所をよく検討するようにしてください。
暗視機能の立役者。IRカットフィルターについて
IRカットフィルターは、赤外線カットフィルターともいいます。
レンズに取り付ける光学ガラスで、人間には見えない光の波長をカットしてイメージセンサーへ伝える役目を果たします。
写真が実際のIRカットフィルターです。イメージセンサとレンズの間に入っており、赤外線照射時はこのフィルターが「カチャ」っとでてきます。実際に小さな音がします。
人間が感知できる光(可視光)は限られているため、可視光の範囲だけを電気信号に変えて映像や画像を出力しないと、人間が見ているような色で出力ができないのです。
そのため、IRカットフィルターに不具合が起こって赤外線までイメージセンサーへ伝わってしまうと、出力された映像は全体的に赤みがかかったカラーになってしまいます。
ほとんどの防犯カメラにおいて、IRカットフィルターは、昼間はしっかり作動して可視光のみをイメージセンサーに伝え、夜間周囲の光源が少なくなると外れる機能(デイナイト機能)がとられています。
IRカットフィルターが外れることで、微光監視型では高感度の撮影を、赤外線暗視型では対象物への赤外線照射による撮影が可能になるという仕組みです。以下が実際に赤外線防犯カメラで撮影された映像の動画です。
赤外線防犯カメラ まとめ
赤外線防犯カメラは夜間撮影するために生まれた防犯カメラです。なので24時間営業のコンビニなどでは使われず、夜間無人になるような工場や倉庫、オフィスや公共施設などで利用されます。
一軒家などの外周でも活躍しています。
一般的には屋外に設置されることが多く、現在ではバレット型、ドーム型の形状になっており、赤外線からレンズなどまでセットになっている場合が多く、施工性も高いため、現在では屋外の夜間撮影でスタンダードになっています。
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